「反安倍」の口撃を始めた「小泉進次郎」 人気者ゆえに特別扱い

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「安倍総理よ、浮かれるなかれ」

「党は何も聞いていないし、全く議論していない。このままだったら自民党は必要ない」

 まず月めくりが変わったばかりの1日、小泉氏は記者団にこう吠えた。安倍総理が、幼児教育無償化などの社会保障に掛かる2兆円のうち、3000億円を経済界に出させる方針だと報道されたことに、彼はこう噛みついたのである。4回生に過ぎない小泉氏が、公然と一強に楯突いたわけだ。

 その背景を、全国紙の政治部デスクが解説する。

「進次郎さんは、労使が費用を相互負担する『こども保険』を提唱し、幼児教育無償化を目指そうとしていました。ところが、安倍総理が示した方針は、経済界、つまり『使』が一方的に負担することになっていた。進次郎さんの持論が無視された格好なので、彼はキレたのでしょう」

 また「自民党は必要ない」発言の翌日、今度は先の総選挙について小泉氏はこう言い放った。

「議席の数ほど自民党への信頼は回復していないという危機感の表れだ」

 先のデスクが、

「総選挙では与党が大勝したにも拘(かかわ)らず、進次郎さんは、それは『たまたま』だったと分析。そこで、党内の有志を集め、勝ったのに反省会を開くという異例の行動に出ました。その反省会開催の意図を説明した際のセリフです」

 と振り返るが、要は「安倍総理よ、浮かれるなかれ」と釘を刺したのである。

 さらに8日、今度は再び「3000億円問題」について、

「私が何に怒ったかというと、(安倍総理が)『国難』とまで言った少子化に対して、社会全体で子どもを支えることがどういうことなのかといった議論がないなか、足りないお金をどこから取るかという議論が先走った状況に対しての怒り」

 と、改めて安倍官邸の姿勢に異を唱えたのである。

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