「反安倍」の口撃を始めた「小泉進次郎」 人気者ゆえに特別扱い

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普通は血祭りに

 この記者が言う「普通」の象徴は、石破茂・元幹事長だ。反安倍のスタンスを取ってきた彼は、要職から遠ざけられ干されているばかりでなく、

「7月、総裁・幹事長室が、加計問題に絡んで、獣医学部の新設を困難にしたのは地方創生相だった石破さんであるとも読める新聞記事を所属国会議員や都道府県連にメールで送付。言わば、加計問題を招いたのは石破さんであるかのような印象操作が行われたんです。安倍・二階コンビによって、石破さんが人身御供にされ、血祭りにあげられたと言ってもいいでしょう」(同)

 一強に逆らうと、こうなるのが今の自民党なのだ。ところが、小泉氏の半径1メートルだけは、無重力状態ならぬ無批判状態とでも言うべき不思議な「真空地帯」と化しているのである。

 その理由を、政治アナリストの伊藤惇夫氏は、こう説いてみせる。

「自民党の中には内心、進次郎氏は生意気だと怒っている人もいる。しかし、この度の総選挙は、安倍総理ではなく進次郎氏が勝利に導いたと見ることもできます。そのため、今回の官邸批判発言に対して『コノヤロー』と思っていても、文句を付けにくい。彼の『小池(百合子)さんは(総選挙に)出ても無責任、出なくても無責任』発言の影響は大きかった。極論、進次郎氏が小池さんを潰したとも言えるほどですからね」

(下)へつづく

週刊新潮 2017年11月23日号掲載

特集「大功労者だから誰も何も言えない! 『反安倍』の口撃を始めた荒ぶる小皇帝『小泉進次郎』」より

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