スポーツ紙も巻き込む「72時間テレビ」の波紋 元SMAP「2人」と「3人」のこれから

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「2人」と「3人」のこれから

 細かく見れば、両者の思惑に大の大人が右往左往。思慮に思慮を重ねて、珍妙な結果を生んでいるのは実に滑稽に思える。

 ジャニーズ事務所は、

「ご指摘のような事実はございません」

 と言うのみだけれど、では、こうした“喜劇”は今後も続くのか。それは、「2人」と「3人」の、それぞれの浮沈に掛かっている。

「稲垣、草なぎ、香取サイドは、主にジャニーズの影響が及ばないところで仕事を見つけていくと思います」

 と言うのは、芸能ジャーナリストの佐々木博之氏だ。

「テレビ局、とりわけキー局はなかなか難しいでしょうから、映画やCM、何よりネットメディアに活路を見出していくのではないでしょうか。実際、ジャニーズ時代はご法度だったSNSを、3人は独立後、すぐに始めていますからね。ただ、新しい分野ですから、どこまで稼げるかはまったくの未知数ですが」

 また、そんな彼らのキーコンテンツは東京パラリンピック。分裂前からSMAPが関連の公式応援サポーターを務めていた縁で、飯島女史はこの分野に強い。事実、この11月、香取はNHKのパラスポーツ特番で進行役を務めることが決定。これが独立後、3人の地上波初の新規出演となるのだ。

 一方の「2人」はどうか。

「中居くんは、司会の仕事が入っていますし、キムタクもコンスタントに、ドラマ、映画に出演している。それぞれの得意分野では堅調。ただ、気になるのはキムタクのCM。騒動以後、数を減らしていっていますからね」(同)

 公式HPによれば、木村のテレビCM契約は現在たったひとつ。残留組も独立組も、一進一退というワケなのだ。

 終わりに、

「争いの火種は今後もまだまだ出てきますよ」

 と言うのは、先の芸能担当デスクである。

「例えば、最近フジテレビで長らくSMAP関係の番組の宣伝を担っていた女性社員が退社しました。彼女は、飯島さんと非常に親しく、今後3人の広報を手伝うとか。これだって、ジュリーさんとしては、面白くない動きでしょう……」

 戦いの第2幕も、始まる。

 もっとも、どちらが勝ったって、元メンバーの溝と傷は深まるばかりなのだが。

週刊新潮 2017年11月23日号掲載

特集「視聴数7400万! 元『SMAP』の『AbemaTV』舞台裏 女の怨讐『ジャニーズ副社長』vs.『元マネージャー』」より

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