希望の党「玉木」新代表と元総理「大平家」 奇妙な関係

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「緑のネクタイはしない」

「大平家と玉木家とは遠戚関係でして、大平正芳には4人の子供がおりますが、次男の夫人の妹が玉木家と繋がりがあるのです」

 と明かすのは、大平元総理の初孫で森田夫妻の長女・渡邊満子氏(55)だ。

「雄一郎君は、東大から旧大蔵省に入省し、行革大臣秘書専門官として石原伸晃氏、金子一義氏、村上誠一郎氏に仕えた。その後、彼は官僚を辞め2005年に民主党から初出馬して落選。次の選挙に向け準備をしていた頃に、村上先生から“好い青年がいるから会って欲しい”と頼まれて……」

 当初は、民主党の人間と関わることを躊躇していたそうだが、いざ面会したところ意気投合。09年に玉木氏が初当選を果たした選挙では、渡邊氏が地元を回って支援を訴えたと続ける。

「選挙では、なぜ民主党を応援するんだと、父の後援者たちから怒鳴られたり泣かれたり。それでも、私は党派を超えて国益になると説得しました。以来、彼は節目の度に大平の墓や森田の家へ挨拶に来ますが、今回の衆院選では“(小池氏のシンボルカラーの)緑のネクタイはしません。自分が変わるのではなく、自分の色に党を染めてゆきたい”と言っていましたね」

 で、当の玉木代表にも改めて話を聞くと、

「代表選出馬にあたって、総選挙の直後に森田さんの家へ報告に伺いましたが、“火中の栗を拾うのか”とのご指摘を受けました。小池さんとの関係も含め困難だらけだとは思いますが、乗り越えるのが修行ですとの決意をお伝えしたのです」

 意外な後ろ盾を持つリーダーの初仕事は、20日から始まった党首の代表質問。総理との一騎打ちである。

週刊新潮 2017年11月23日号掲載

ワイド特集「あたらしいぞわたしは」より

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