他局が死ぬほど悔しがる「低予算」「高視聴率」のテレ東「池の水ぜんぶ抜く」

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製作は「モヤモヤさまぁ〜ず2」に登場した「伊藤P」

 プロのディレクターにとって特に驚かされたのは、ハイペースで続編を作ってきたことだ。

「今年1月から9月までの間に4本というのは相当に早いです。視聴率が高く、社内の評価も高く、そして社会的な反響も届かないと、これほど次々には続編を作りません。実際、第1回の放送が終了すると、あちこちから『うちの池も水を抜いてほしい』という要望が殺到したというエピソードも紹介されているようです。同業者から見れば、今年一番の大ニュースでしょう。これだけ好評で、なおかつ製作費が格安という夢のような企画は、なかなか存在しないものですが、これはそれをやってのけた」

 プロデューサーは伊藤隆行氏。「モヤモヤさまぁ〜ず」のファンなら「伊藤P」はご存じだろう。他にも例えば「やりすぎコージー」のプロデューサーも担当したと聞けば、表面的な番組の雰囲気は全く違うとはいえ、「池の水ぜんぶ抜く」を作りそうだと多くの人が納得するのではないか。とにかく企画が変わっているのだ。

 実際、あまりに独創的だったため、伊藤氏も「池の水」は社内で「想像を絶する猛反対が起きた」ことを明かしている(「日経エンタテインメント!」11月号)。しかし放映してみると、今度は大きな反響が寄せられたという。好評を背景にしてか、同誌のインタビューではレギュラー化も否定していない。

 日曜夜8時の視聴率激戦区に、まさかの伏兵が登場。11月26日の夜、視聴者はどんな“審判”を下すのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2017年11月19日掲載

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