他局が死ぬほど悔しがる「低予算」「高視聴率」のテレ東「池の水ぜんぶ抜く」

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伊集院光も夢中になったクオリティ

 前回の第2回で番組側が「出演したいタレントがいたら連絡ください」と呼びかけたところ、伊集院が自身のラジオで立候補したのだ。スポーツ紙などが「出演を熱望するほど面白い番組」という観点で報じた。

 次が9月の第4回「緊急SOS! 超巨大怪物が出た! 出た! 池の水ぜんぶ抜く大作戦4」だ。視聴率が何と11.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。同時間帯の人気ナンバーワン「世界の果てまでイッテQ!」』(日本テレビ系)の22.0%には及ばなかったが、大河ドラマ「おんな城主  直虎」(NHK総合)の11.3%は上回った。テレ東がNHKを凌駕するなど前代未聞。こちらは大ニュースとして報じられた。

 一体、どんな番組なのか。その内容は極めてシンプル。様々な理由から、とりあえず池の水を抜く。それだけだ。とはいえ中から実に様々なものが出てくる。それが視聴者を夢中にさせてしまう。

 視聴者が夢中になる理由として「宝探しの面白さに満ちている」という批評もあった。ライバルのキー局ディレクターが悔しさをあらわにする。

「本当に『やられた』というのが正直な気持ちです。普通、池の水を抜くだけで2時間の番組が成立するとは思いません。ところが実際に見てみると、非常に面白い。何十か所も紹介しているわけでもなく、だいたい3~5か所ぐらいです。伊集院さんが出演を希望したという理由も分かります」

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