史上最高額「510億円」のダ・ヴィンチ「幻の作品」で「367億円」儲けた男の正体

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トランプとも親しい

 1966年生まれのリボロフレフは、総資産85億ドル(約9500億円)とも言われる、ロシアの元“肥料王”。ロシア最大の化学肥料メーカー・ウラルカリの筆頭株主となり、2008年にその株を売却して資産を築いたという。21歳で結婚し、2人の子供にも恵まれた大富豪である。

 この年、リボロフレフは、現アメリカ大統領のトランプからフロリダの大邸宅を9500万ドル(約107億円)で購入したりしている。ひょっとするとトランプとロシアの仲介もこの富豪か?

 金のあるところに金は集まるとは言うけれど、この大富豪にとって災難が訪れるのは、2009年のこと。妻のエレナ夫人から、女遊びが酷すぎると三行半を突きつけられ、その上要求された離婚解決金は61億ドル(約6863億円)!

 2014年、ジュネーブ連邦地裁は45億ドル(約5063億円)という史上最高額の財産分与金を認める。もちろんリボロフレフは控訴して、一昨年、およそ8分の1の6億ドル(675億円)に減額することに成功した。

 で、今回のダ・ヴィンチである。143億円で買って、オークションで510億円の値が付いた。その差額367億円は、我々庶民にとってはとんでもない大金である。

 だが、大富豪にとっては、675億円の離婚解決金を取り戻すには、ちょっと足りなかったようなのだ。

週刊新潮WEB取材班

2017年11月18日掲載

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