“座間9遺体事件”おびき寄せの手口 「自殺志願」をツイート実験

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“最後のエッチもしたい”

 実験は“9人殺し”のニュースが報じられ、衝撃が冷めやらぬ最中。自殺願望を持った20代女性という設定で、書き込みをした。

 すると、平日の昼間にもかかわらず、最初の投稿からわずか5分後には、

〈解決できる問題ですか〉

 といった返信が戻ってきた。さらに、今回の事件と同じように、“一緒に実行してくれる人はいないか”といった投稿を載せると、別の投稿者から、

〈睡眠薬有るで〉

 発言の主は、一方的に本人だとする初老の男性の顔写真を送り付けてきたかと思えば、なぜか、こちらの写真を要求。場所や具体的な方法などを聞くと、次のような返信が来た。

〈独身ですか?富士の樹海に入って、誰にも知られず。お酒を飲んで睡眠薬飲めば逝けますよ!樹海の中で最後のエッチもしたいです〉

 他にも、〈楽に殺してあげる〉といった白石容疑者を彷彿とさせる内容の投稿をしてくる者も登場。返信の数は、わずか半日で50件以上に上ったのである。

 無論、投稿者の中には、自殺を思いとどまらせようと接触してきた善意の第三者も含まれている。しかし、自殺志願者をターゲットにした乱暴目的の温床となっていたに違いない。今回の事件で暴行目的だけでなく、殺害までもが容易に可能な手口を広く世の中に知らしめた白石容疑者。これが殺人願望を抱いている潜在的殺人者にキッカケを与えることにつながらなければよいのだが。

週刊新潮 2017年11月16日号掲載

特集「9人殺害に匹敵するもう一つの大罪! 眠れる快楽殺人者を起こした『白石隆浩』の揺り籠から絞首台まで」より

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