ハリウッドだけじゃない! 日本芸能界「セクハラ」事情 深作監督が松坂慶子とホテル連泊

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深作監督のエピソード

 もっとも、大藏夫人は口先だけの気晴らしだったのかもしれないが、もう少し日下部氏の話を続ける。

「深作欣二や五社英雄が映画を撮れば、女優さんのほうから近寄っていきました。大部屋の女優さんはいい役が欲しいし、松坂慶子なんか深作監督を尊敬していたから。ただ、用心していた人も多い。たしか昭和36〜37年ごろ、京都撮影所の入口を入ってすぐの黒板に、ある女優さんが書いた告発状が貼られましてね。私は誰々と関係を持った、と暴露されていたんです」

 深作監督(1930〜2003)については、こんな話もある。語るのは元松竹の社員である。

「深作が東映から松竹に真田広之を連れてきて、松竹の看板女優の松坂慶子を使って『道頓堀川』を撮ったときのこと。松坂は自分が、二人を迎える潤滑油になろうとしていたんですが、現場に4日遅れて入ると、深作さんも真田もすでに打ち解けていました。それを見た松坂がすねて、現場の雰囲気が悪くなっちゃったので、製作スタッフが“このままじゃ映画作れないから、作さん、一度松坂とちゃんと話してよ”と、新宿のホテルに2泊分、部屋を用意した。結局、そのまま二人で部屋にしけこんじゃったんですよ」

芸能界「セクハラ白書」(2)につづく⇒
裕次郎の口癖は「共演女優とやらないで…」、松方弘樹に“警戒警報” 芸能界セクハラ白書

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週刊新潮 2017年11月9日神帰月増大号掲載

特集「日の本にも芸能界『セクハラ白書』」より

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