若き日の自分を見た? 本誌に激白「橋下徹」は丸山穂高を許せない

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「たけしさんに言えますか」

 政治部記者が解説する。

「橋下氏が維新の党最高顧問だった2年前にも、丸山氏とはツイッターのやり取りを巡りトラブルになっています。その際は丸山氏が頭を下げて終わりましたが、今回の総選挙では橋下代表の頃の勢いが維新にありません。議席は公示前の14から11へと減らし、お膝元の大阪市内の選挙区に立った3人の公認候補は全て落選。1人がなんとか比例で復活する有様です。そんな状況下、大阪19区で丸山氏は当選したので、自信を持っているのでしょう」

 で、当の橋下氏はといえば、本誌(「週刊新潮」)にこう激白する。

「代表選を求めるのはいい。執行部に問題があるなら厳しく追及すればいい。ただ、ああいう言い方しますか?っていう話です。〈やりまっせ〉とか〈失礼をば〉とか、尖って話してるってわけじゃないでしょ。茶化しや冗談ですよね。自分の社長に進言する時に、ああいうことを新潮さんはやりますか? この件を東国原(英夫)さんと電話で話した時に、『たけしさんにああいうことを言えますか?』って訊ねたら、『地球の裏側までぶっ飛ばされるよ』という答えが返ってきましたよ」

 丸山氏の「主張」より、「言い方」が許せないと訴えるが、そんな橋下氏も「ボケ」発言を連発。有権者の目には、あまりに大人げないと映るのではと問えば、

「投稿を見た人が善し悪しを判断してくれたらいいんじゃないですか。僕は、日本の国会議員がいかにヒドイかを世間に知って貰うため、ああいう形で発信させて貰いました。ただ、丸山さんが知事に対しあんな発言をしなければ、僕が『ボケ』なんて言うこともなかった。僕が自分の方から言うことはありませんから」

 と述べた上で、丸山氏の“二枚舌”を指摘する。

「丸山さんの選挙区では、貝塚市の今井豊府議が一番の有力者で、彼が動かなければ公認を替えられてしまうから、丸山さんは今井さんには絶対にふざけた言い方はしません。だから、あの発言は知事や維新の会を軽く考えているから言えること。僕は現役の頃も、誰に対しても変わらず意見を言っていましたが、一定の愛とリスペクトを持った上で言っていた。それが政治家だと思います」

 ならばと、矢面に立つ丸山氏にも話を聞けば、

「私の投稿については言い過ぎだったと思っていません。まず〈やりまっせですね〉という表現は、“ですね”という部分が他者もそう考えるだろうという同意を求める表現です。それに、〈失礼をば〉の“ば”は強調の意味で、文字の制約があったので、『失礼をば致しました』という主旨で書きました。そもそも、これらは橋下顧問や松井知事に向けたメッセージではなく、投稿にコメントを寄せてくれた人々への発言。政治家が自分の考えを支援者に述べるのはあたり前のことだと思います。むしろ、橋下顧問が『ボケ』『ボケ』と連続で仰ることには違和感を覚えますし、金銭的なことなど、事実でない誹謗中傷があったり理不尽なことを仰っているのは、法律上、問題ないんでしょうか」

 実際、橋下氏は投稿で、

〈丸山の政党交付金や政治資金の流れを追うべき。金で公認を得ている〉

 と漏らし、表現に行き過ぎがあったと、これまたツイッター上で丸山氏に謝罪の意は示したが、矛を収める気は全くないと息巻く。

 10月30日になり、丸山氏は日本維新の会に離党届を提出。いったい皆さん、いつまで“怪物ごっこ”を続けるおつもりでしょうか……。

週刊新潮 2017年11月9日神帰月増大号掲載

ワイド特集「バカ論」より

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