キンコン西野、図書館に自著を寄贈に「ズレてない?」の声 

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 このごろ、むしろ絵本作家や物書きとしてご活躍なのが漫才コンビ、キングコングの西野亮廣(あきひろ)(37)だ。出版文化についてもブログで旺盛に発言し、新刊は全国の図書館に寄贈したとか。だが、「なにかズレてない?」という声も。

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 西野が新刊について、

〈図書館の「貸し出し」が書籍の売り上げに貢献してくれていることを証明する為に、『革命のファンファーレ〜現代のお金と広告〜』を全国5500館の図書館に自腹で寄贈することに決めました〉

 と書いたのは10月15日付のブログ。理由についてはその少し前に、

〈図書館の貸し出しは、書籍の売り上げに直結します。しかし、このままだと「理想論だ!」「綺麗ごとだ!」と言われそうです〉

 とあるが、なぜ「図書館の貸し出し」にこだわるのだろう。さらに遡ると、こう記されている。

〈文藝春秋社の松井清人社長が全国図書館大会で、(中略)文庫の売り上げ減少に「少なからぬ影響がある。どうか文庫の貸し出しをやめてください」と訴えられました。実は、2015年の同大会でも、新潮社の佐藤隆信社長が「図書館によるベストセラーの複数購入が出版不況の一因」と主張〉

 これに「違うだろ!」と訴えたいらしい。その根拠は、西野の絵本はウェブ上で無料で読めるようにしているのに、よく売れたからだそうだが、どうも話がかみ合っていない。図書館に詳しい関係者が言う。

「かつて図書館は専門書や教養書を閲覧する場でしたが、近年では、どこでも買える本の貸し出しに力を入れるようになった。ベストセラー作家の新刊は、一つの図書館で複数冊所蔵することが多く、全国の図書館で月に2、3回貸し出されると、年間7万〜8万冊分読まれることになる。また、文庫本は出版社の経営の屋台骨ですが、誰にでも手に取りやすい価格にして部数で勝負している。これをタダで読まれてしまうと、出版社はきついでしょう」

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