DeNA「日本シリーズ出場」で神奈川県警が恐れる「98年の“悪夢”」

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「ニュースステーション」の中継も大混乱

 愛するチームの優勝で、一部のファンが暴徒化――我が国ではサッカーに限らず、野球でも珍しくない光景だ。筆頭格のイメージがあるのは阪神、広島だろう。

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 だが意外にも、今回「下剋上」でセ・リーグを制したDeNAも“前科”があり、地元の神奈川県警、特に幹部クラスは「正直なところ、98年の悪夢が蘇ることだけは勘弁してほしい」と恐れ戦いているというのだ。

 DeNAが日本一になったのは2回。1960年の大洋ホエールズと、98年の横浜ベイスターズ時代だ。監督は前者が三原脩、後者が権藤博。もちろん県警ベテラン陣が苦い記憶を持っているのは後者だ。論より証拠、過去の報道を振り返ってみよう。

 横浜ベイスターズは98年10月8日にセ・リーグ優勝を果たす。その夜の「ニュースステーション」(テレビ朝日・85~04年)は番組内容を変更、トップニュースとして長時間の報道を行った。

 小宮悦子アナウンサーの“後釜”として、2代目サブキャスターに就任した渡辺真理アナウンサーが横浜中華街から生中継。興奮したファンが十重二十重に取材陣を包囲し、歓声や奇声を上げるわ、突然万歳三唱を行おうとするわ、選手名の連呼なども続き、文字通りのカオスに陥る。

 キャスターの久米宏氏が「聞こえる?」と渡辺アナに呼びかけるも、「呼んで……いらっしゃいます?」、「ごめんなさい、再び聞こえない状態です」といったやり取りが何度も続く。最後は久米氏がやけくそ気味になり、ファンに向かって「騒いでいい」と白旗を上げると、群衆は歓喜してカメラに突進。逃げ場のない渡辺アナが路上で身を縮こまらせる姿を最後にスタジオへカメラが戻ると、久米氏は苦笑しながら「本物の馬鹿だな、こいつら」と呟いた。

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