柏崎刈羽原発「合格認定」で“危険”の大合唱… やりすぎ安全策に目をつぶるメディア

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「朝日」「毎日」の偏執的「東電」イジメ(上)

 安全対策に6000億円以上を注いで審査に合格した柏崎刈羽原発が、陰湿なイジメに遭っている。なにしろ朝日も毎日も、やりすぎの声すらある安全策は無視して「危険」の大合唱なのだ。自らの主義主張に合わぬ事実を伏せる姿勢は、どこかの「王朝」と瓜二つ。

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「福島の教訓から本当に学んだのか」

「審査に合格したからって絶対に安全なんてことはないって。いったん事故が起きれば……」

 10月5日付の毎日新聞朝刊には、福島県浪江町から新潟県柏崎市に避難してきたという被災者男性の、こんな談話が載った。記事のタイトルは、

〈「合格=安全ではない」〉

 言うまでもなく、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所を、原子力規制委員会が新規制基準に照らして“合格認定”したことを受け、掲載されたものだ。

 たしかに、柏崎刈羽原発の“合格”はインパクトがある。世界最大の原発であるうえ、2013年7月に施行された新規制基準への“合格”が、東電の原発としても、福島第一原発と同型の「沸騰水型」としても、初めてだからである。

 しかも、規制委員会が評価した肝心の「安全」の中身について、少なくとも朝日新聞や毎日新聞を読むかぎり、具体的な記述はほとんどない。6年半前の事故の記憶を思い起こせば、本当に安全なのか、と疑念を抱くのも無理はなかろう。

 そこで百聞は一見に如かず。当の原発を訪れ、関係者の案内で視察した。

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