金スマ「社交ダンス世界選手権」で大注目「キンタロー。」のマジメ過ぎる素顔 髭男爵がルポ

芸能新潮45 2017年11月号掲載

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 2013年に元AKB・前田敦子のモノマネで大ブレイクしたキンタロー。(以下「。」は略)。

 しかし、その明るい芸風とは裏腹に、彼女は子供の頃から人の輪に入れず、悔しい思いを抱えてきた。そんなキンタローは現在、一発屋芸人たちが集う「一発会」に参加しているという。「一発屋」を受け入れた彼女はどこへ向かうのか。自らも一発屋芸人を自称する髭男爵・山田ルイ53世がキンタロー本人に取材、知られざる素顔をルポする。

(以下「新潮45」11月号より一部転載)

***

 一体何故、女芸人キンタローは、自ら一発会に身を寄せたのか。

 彼女が初めて参加したのは、2016年の冒頭に催された新年会の席である。

「憧れの芸人になれた今、芸人の輪に入りたい。でも、気が付くと芸人仲間が少なくて寂しかった。そんな時スギちゃんが一発会の話をしてるのを盗み聞きして、『私も入れてください!』とお願いした」

 と参加のなりゆきを語るキンタロー。

 紅一点だったせいか、彼女は妙にチヤホヤされていた。ダンディ坂野、小島よしお、レイザーラモンHG、レギュラーといった中年男達を手玉に取り、「俺達の妹」「お姫様」的扱いを享受する姿は、「黒革の手帖」顔負け。“一発”という玉手箱を開け、時代に取り残された浦島太郎達を相手に、乙姫の如く振る舞う女、キンタロー……ややこしいことこの上ないが、筆者の目には、彼女がこの日の集まりを満喫しているように映った。しかし、本人曰く、

「やっぱり、まだ気を遣われてるなーって。グループに入れたはいいけど、こいつ微妙だなと思われてるんじゃないかと。皆の輪に上手く入れなくて、『ああ、私、本当に駄目だなぁ……』と落ち込みました」

 もうお気付きだろうが、真面目すぎる性格が仇となり、キンタローは時折、ちと面倒臭い。極めつきは、

「女芸人の集まりに呼ばれない……」

 と目下の悩みを吐露した一言。おかげで、筆者の疑問が氷解して行く。

 何故彼女が、ジェンダーの垣根を越え、一発会に訪れたのか。それは、本命の女芸人の集いに参加出来ないから……と意地悪く勘繰る気は毛頭ないが、当たらずとも遠からずといったところだろう。

 思えば、キンタローの半生は“人の輪に入る”ための挑戦、その連続であった。“女芸人会”という頂に辿り着くまで、山肌の窪地、一発会で吹雪を凌ぐ……だとしても、大歓迎である。

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