渡辺直美が愛される理由 「ポップな存在感」で世界進出

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 渡辺直美の人気が止まらない。吉本興業の公式サイトによると、レギュラー番組はテレビが7本、ラジオが1本。CMは日本で8社と1財団法人、そして台湾でも1社と契約している。

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 また今年2017年にはTBSのドラマ「カンナさーん!」で主演に抜擢。9月19日に最終回を迎え、平均視聴率は10.1%と、一定の成果を出した。そして渡辺直美といえば常に言及されるのが、写真共有アプリ「Instagram」で、フォロワーが723万人以上という「日本一」の数字だ。

 女性芸人という枠の中では、今のところ頭一つ飛びぬけた観がある。ならば彼女の人気の秘密を解き明かせ、と迫られると、お笑い好きを自認するマニアでも、なかなか分析は難しいのではないか。

『コントに捧げた内村光良の怒り』(コアマガジン)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮新書)など、お笑いに関する著作も多い戸部田誠(てれびのスキマ)氏は、トレンディエンジェル斎藤、NON STYLE井上、出川哲朗、そして渡辺直美という4人の名を挙げる。

「上の男性3人は『ハゲ』、『ブサ男』、『ポンコツ』という“ネガティブ”な要素を持ちながら、ブレずに、ひたすらポジティブな言動を行っています。最近は、これが人気のようで、『デブ』であることは間違いない渡辺直美も、その一人ではないでしょうか。一度見たら忘れられないポップな存在感。デビューしてすぐに人気を得てレギュラー番組を持っても、自分の思う芸人像ではないとアメリカに留学する向上心。先輩芸人を始めとする共演者からも愛されるキャラクターが、画面を通じて視聴者にも伝わっているのでしょう」

 Instagramで、これほど圧倒的な支持を得た理由については、以下のように解き明かす。

「自己プロデュースが巧みです。ゆるキャラ的な可愛らしさと、これまで見たことのないようなアーティスティックなカッコよさがあります。コンプレックスを笑いに変えるだけでなく、カッコよさや可愛らしさに転換させたことが新しく、そのシンボルになったのでしょう」

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