渡辺直美が愛される理由 「ポップな存在感」で世界進出

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40代以上の男性は、渡辺直美が苦手!?

 あまり大っぴらには語られないが、しかし密かに「40代以上の男性は、渡辺直美に苦手意識を持っている」という説も根強い。渡辺サイドからすれば、年寄りの男など客にする必要はないのかもしれないが、彼女の“芸風”を解き明かす鍵にならないか、戸部田氏に訊いた。

「40代以上の男性が苦手というのが事実かどうかは分かりませんが、支持者層の中心が女性であることは確かだと思います。多くの人がコンプレックスを抱えている中で、それを短所ではなく長所にしてしまう彼女の言動は、女性の生き方のお手本になっているのではないでしょうか。もし、40代以上の男性が苦手というのが事実だとすると、その理由は、これまで女性芸人=ブスか美人かの二極しかいなかったからかもしれません。それ以外の立ち位置のキャラクターが出てきたときにどのように受け止めたらいいか戸惑ってしまうのだと思います。あと、欲望に忠実な感じも同性は支持し、異性は拒否反応が出やすいのかもしれません」

 今年2月、アメリカの高級紙「ワシントン・ポスト」が何と1ページの紙面全てを使って、渡辺直美のインタビュー記事を掲載した。見出しは「In super-skinny Japan、she's living large」、乱暴に和訳すれば、「超ガリガリの日本で、彼女はでっかく、リッチに生きている」という感じだろうか。

 更に彼女は、だらしないところも含め、私生活をあけすけに語ることで支持を得てきた。例えば掃除が極端に苦手。デビュー当時から想像を絶する部屋の様子が紹介され、自身もTwitterなどに散らかり具合を掲載してきた。

 今では部屋の掃除は業者に頼んでいるというし、更に浪費癖も全く隠していない。売れっ子芸人として相当の収入があるにもかかわらず貯金はゼロ、残高が数万円ということも珍しくないという。こんな具合だから下ネタにも躊躇はない。こうした“姿勢”が、比較的、保守的な男性にはドン引きされるのかもしれない。

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