小池百合子の“カイロ大首席卒業”は嘘? イスラーム学者・中田考が語る「彼女は中東人」

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小池氏のポジショントーク

“ポジショントーク”が飛び交うカイロ大学で4年間を過ごし、また“ポジショントーク”の人間を相手にビジネスをしていた父の影響もあったのだろう。日本新党から新進党、そして自民党と“ポジション”をコロコロ変えてきた小池氏は、その都度“トーク”も使い分けてきた。新進党に合流した後には、

〈今の時代じゃないなと思う〉(「サンデー毎日」95年12月31日号)

 と、古巣の代表だった細川護煕氏を評し、

〈小沢党首にはパラダイムを変える力があります。ああいう政治家が、日本に100人いればいいんです〉(「AERA」99年11月29日号)

 なんて小沢氏をヨイショする。ところが自民党に転身すると、

〈小泉氏の「明」に対し、小沢氏の「暗」。言い換えれば、外へ向うエネルギーの大きい小泉氏に対して、小沢氏はひたすら内向きのエネルギーが充満する〉(「文藝春秋」08年1月号)

 こんな体である。コロコロ変わるその発言のほどは「週刊新潮」10月12日号でも紹介したが、これも中田氏が解説するところの「本音のない言葉」ということ? “中東人・小池百合子”観は、現状にも通用するのか。

「私はテレビも見ませんし、新聞も読まないので詳しくは知りませんが、総理を目指すのかと問われた小池さんは『インシャラー』とアラビア語で答えていたそうですね。これは“神が望めば”という意味で、自分の考えは脇に置いて返答できる、便利な言葉なんです。やはり中東ですよ……。大学の先輩ということで、小池さんには親近感を抱いているのですけどね」

週刊新潮WEB取材班

2017年10月12日掲載

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