“スペースシャトルお譲りします” 閉園「スペースワールド」の打上げ花火

社会週刊新潮 2017年10月12日神無月増大号掲載

 うちのスペースシャトル、お譲りします――。

 閉園まで残すところ3カ月を切った福岡県北九州市のテーマパーク「スペースワールド」が、グランドフィナーレに向け、そんな“花火”を打ち上げた。

 地元紙記者が言う。

「ここはその名の通り、宇宙をテーマとして、製鉄所の遊休地に1990年にオープンしました。ジェットコースターのような絶叫系アトラクションだけでなく、宇宙を巡る人類の歴史をわかりやすく紹介するシアターや、宇宙飛行士の訓練を実体験できる施設もあった。子供の知的好奇心をくすぐり、高い人気を誇っていたのですが……」

 97年をピークに、徐々に来場者は減ってゆき、2005年に経営破綻。その後は北海道の会社が経営を引き継いだものの、かつての賑わいは戻らず、閉園の運びとなった。

「そこで園は、大晦日の営業最終日、盛大に花火ショーを催すことに。その資金を今、クラウドファンディングで集めているのです」

 目標額は1500万円。出資者にはその額に応じ、最終日の入園チケットが貰えるなどさまざまな“特典”がつくのだが、

「驚いたのが、目標額より遥かに高い10億円を出資した人への特典。オープン以来園内にどんと鎮座している、スペースワールドのシンボル『ディスカバリー号』の実物大模型をプレゼントする、というんですから」(同)

 しかも、

「運搬費など、移設にかかる経費はその中に含まれていないそうです」(同)

 そんな“悪条件”にもかかわらず、

「“町おこし”にと、興味を持っている自治体もあるそうです。単なる冗談では終わらないかもしれません」(同)

 閉園までに、買い手をディスカバリーできるか。