木村拓哉、背水の陣… 映画「マスカレード・ホテル」はHERO組で勝負

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2018年、キムタク主演映画は2本が公開

 来年の事を言えば鬼が笑う、という格言は百も承知だが、来年2018年も、元SMAPの5人について大量の報道が行われるのは間違いない。特に木村拓哉の場合は、映画の公開が2本も控えている。果たして今後も「マネー・メイキング・スター」足りえるのか、まさに正念場と言っていい。

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 ジャニーズ残留組は中居正広が司会業を基本とし、木村拓哉は映画に活路を見出す戦略だとされる。まずは木村拓哉が出演した映画をリストにしてみよう。

・94年「シュート!」(大森一樹監督・松竹)
・95年「君を忘れない」(渡邊孝好監督・日本ヘラルド映画)
・04年「2046」(ウォン・カーウァイ監督・ブエナビスタ・インターナショナル)
・06年「武士の一分」(山田洋次監督・松竹)
・07年「HERO」(鈴木雅之監督・東宝)
・09年「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」(トラン・アン・ユン監督・ギャガ)
・10年「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(山崎貴監督・東宝)
・15年「HERO」(鈴木雅之監督・東宝)
・17年「無限の住人」(三池崇史監督・ワーナー・ブラザース)

 今年、大きな話題となったのは、「無限の住人」の“爆死”だ。原作は沙村広明の人気コミック、“信者”の多い三池監督。キムタクも宣伝に全面協力する気合の入れようだったが、1週目の入場者数は6位。そのまま低迷を続け、興行収入は10億を切ったという。

 それを踏まえて木村拓哉の「フィルモグラフィ」を興業価値の観点から改めて眺めてみると、90年代の作品は「修業」や「勉強」という文脈だと分かる。「2046」や「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」は出演することに価値がある、イメージ戦略を重視した仕事だ。これも興行収入は不問だ。

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