木村拓哉、背水の陣… 映画「マスカレード・ホテル」はHERO組で勝負

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相性抜群の共演陣

 これまで木村拓哉が「ミスター・マネー・メイキング・スター」として遇されてきたのは、ヒットが求められる作品で、きっちりと期待に応えてきたからだ。「武士の一分」と「ヤマト」は約40億円、15年の「HERO」が46億円、そして07年の「HERO」が約80億円という数字をたたき出した。

「無限の住人」は“マスゴミ”が騒ぐほど失敗作ではないという意見も根強いが、少なくともキムタクが期待される数字を出せなかったのは事実だ。しかし、たった一度の失敗でもある。ジャニーズのごり押しで「検察側の罪人」と「マスカレード・ホテル」の主役が決まった、という推測は事実に反するだろう。まだ映画業界はキムタクの商品価値を認めている。

 来年に公開を控える雫井脩介原作の『検察側の罪人』(文春文庫)は東宝が製作、監督は原田眞人、木村拓哉と二宮和也(34)の「Wジャニーズ競演」に加え、ヒロインが吉高由里子という組み合わせが注目を集めている。

 続く東野圭吾原作の『マスカレード・ホテル』(集英社文庫)も、勝負作らしい陣容になっているという。「週刊新潮」(17年9月7日号)は記事「失敗は許されない『キムタク』最新映画『共演女優』の名前」で、ヒロインは長澤まさみ、脚本は「HERO」の福田靖氏と報じたが、更に脇を固めるキャスティングの情報も入ってきた。関係者が明かす。

「長澤まさみの他に、濱田岳、松たか子、小日向文世の3人が出演するという話です。ご存じの方も多いと思いますが、これは全員が『HERO』の共演者。脚本も含めてHERO組で『マスカレード・ホテル』を作るという方針が見えてきました。自然と話題になりますし、『再びHERO組が集結』と宣伝もやりやすい。何より、濱田、松、小日向と木村という4人は相性がよく、これまでの撮影現場でも非常に雰囲気がよかったんです」

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