今、選挙をやれば勝てる…! 安倍首相に解散を決断させた「自民党“極秘”情勢調査」の罠

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 安倍首相は25日に官邸で記者会見を行い、28日に衆議院を解散した。会見で首相は「消費税と北朝鮮対応を問う、国難突破解散だ」と説明したが、その言葉を誰も信じていないのは、ご承知の通りだ。実際は、今なら自民党が勝てると判断し、安倍首相は解散を決断したと言われている。その裏では、極秘に行われた選挙区の情勢調査の結果が大きな影響を与えたという。

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 自民党が行う“極秘”情勢調査と、それに伴う議席予測とは何か、政治部記者が解説する。

「自民党は年に何回も世論調査を行っており、『今、解散したら、議席はどうなるか』を常にシミュレーションしています。もっとも、この調査の結果が政治家やマスコミに漏れないことで有名なんです。政治部記者も何とか情報をキャッチしようと必死なのですが、具体的な議席数はもちろん、そもそも、いつ世論調査が実施されたのかさえなかなかキャッチできません。民進党の情勢調査は具体的な数字が出回るほどあっさり漏れるのとは、非常に対照的です。それだけ自民党の情報管理がしっかりしているとうことでしょう。ここにきて、9月上旬、極秘に行われた情勢調査の結果がようやく漏れてきました」

 今回の情勢調査は、9月上旬、安倍総理の意を受けた自民党職員が調査会社を使って行ったもので、安倍首相や菅官房長官などの政権中枢や自民党幹部だけに報告されたという。その結果をご紹介する前に、まずは定数と議席数を確認しておこう。

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