大相撲“空き場所”になった秋場所 角界の高齢化

スポーツ週刊新潮 2017年9月28日号掲載

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 番付表は上から下まで空きだらけで、文字通り「空き場所」になってしまった大相撲秋場所。なにしろ3横綱2大関が休場したのは99年ぶりだそうだが、偶然ではない。専門家も元力士も、なるべくしてこうなったと指摘するのだ。

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 さながらインフルエンザが蔓延して学級閉鎖が目前か、という惨状である。

 初日から白鵬(32)、鶴竜(32)、稀勢の里(31)の3横綱に加え、平幕の碧山(31)と佐田の海(30)が不在。3日目からは、大関高安(27)と平幕の宇良(25)もそこに加わる。6日目に佐田の海が復帰、碧山も8日目から戻ったものの、今度は大関照ノ富士(25)が休場に。

 痛めた箇所はそれぞれとはいえ、原因はいずれもケガ。辛うじて土俵に立っている日馬富士(33)も、3日目から3連敗するなど満身創痍である。休場ばかりの窮状について、

「私は初場所から“今年は世代交代元年になる”と言い続けてきましたが、それが秋場所に、思いもよらない形で現実になった」

 とため息をつくのは、東京相撲記者クラブ会友の杉山邦博氏である。

「それくらい、上位陣の高齢化が進んで、休場した3横綱をはじめ、栃煌山、豪栄道、琴奨菊などはみな30歳を超えています。年をとればケガはつきもの、それがまとまって秋場所に現れてしまったということでしょう。日馬富士だって、最後まで土俵に上がってくれるかどうか」

 今場所の三役以上の平均年齢は30・18歳。試みに10年ずつ遡ると、2007年秋場所は26・7歳、1997年秋場所は25・36歳、同じく87年は27・18歳、77年は28歳。顕著に高齢化しているではないか。しかも、ここに挙げた過去の4場所は、30歳以上の三役が多くても3人だったのに、今場所は8人もいる。

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