稀勢の里の感涙V その裏にあった「理学療法士」の献身

スポーツ週刊新潮 2017年4月6日号掲載

 とめてくれるなおっかさん、左の肩が泣いている、男横綱どこへ行く。涙の数だけ強くなる、そんな軟(やわ)じゃないけれど、涙にむせぶ横綱に、苦労の多さを知らされる。重傷を堪えて優勝を成し遂げた横綱・稀勢の里(30)。その裏には、ある理学療法士の献身があったのだ。

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 荒れる春場所の名の通り、他の横綱の体たらくをよそに、連勝街道を突っ走ってきた稀勢の里が、土俵の神様に見放されたのが13日目。日馬富士戦で左肩付近を負傷したのだった。

「受け身に失敗して左上腕部には直径20センチのアザが。

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