「大谷翔平よ、打の一刀流でメジャーに挑め」元祖二刀流・永淵洋三氏

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 日本ハムの大谷翔平選手(23)が、遂にメジャー挑戦を認めた。各紙の記事に本人の肉声はなく、「複数の関係者が明らかにした」としか書かれていないのは不思議ではある。とはいえ既定路線と見られていたのも事実。大リーグでも二刀流が可能なのか、いよいよ関心が高まるわけだ。

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 ここ最近、大谷に対する毀誉褒貶は、激しいものがあった。8月31日に、日本ハム―ソフトバンク戦(札幌ドーム)に投手として先発したが、球場に駆けつけた大リーグ関係者は、一部報道によると十数球団、20人以上にのぼったという。

 特にヤンキースはブライアン・キャッシュマンGM(50)自らが観戦して関心の高さを示した。だが当の大谷は4回途中4失点とソフトバンク打線につかまり、火だるまになったことは、ご存じの通りだ。

 だが、大リーグ側の関心は全く衰えない。9月7日の対楽天戦(東京ドーム)では7戦連続安打を放っただけでなく、試合前のフリー打撃で打球がオーロラビジョンを直撃。推定飛距離140メートルという数字に大リーグのスカウトも興奮したという。

 そして9月12日の同じ楽天戦で再び先発。5回2/3を楽天打線に対して1安打に抑え込み、78球で降板。試合も7対0で日本ハムが快勝し、1年ぶりの白星を飾った。

 アメリカの注目もうなぎ上り。MLBの公式サイトでは大谷特集が組まれたほか、12日の対楽天戦でのスライダーが大きな話題になったという。むしろ日米の過熱報道は、これからが本番だろう。

 だが野球ファンにとっては、むしろメジャーの球団が決まってからの方が、本当の関心は高まるに違いない。言わずもがなだが、ポジションの問題があるからだ。果たしてアメリカでも二刀流が続けられるのか否か――は、常に大きな注目を集めている。ファンだけでなく、解説者や現役の選手間でも論争が行われたほどだ。

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