祝「眞子さま」 ご婚約でも不安な新郎の“レット・イット・ビー”

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新しい価値観の象徴

 このまま終われば良かったのだが、最後に小室さんへ、予定通り趣味や座右の銘などの質問が向けられた時である。趣味は絵を描くこと、休日はピアノでジャズを弾くなどと説明した後、米国仕込みの発音で、次のように明かしたのだ。

「好きな言葉は、“Let it be”でしょうか」

 ビートルズ最後の名曲で使われたタイトルでもあるが、直訳すれば、“なすがままに”。結婚生活も成り行き任せという意味ではないだろうが、発言の場が場だけに、誰もが一抹の不安を感じたに違いない。

 なにしろ、小室さんは、

「一時期アナウンス学校に通っていたこともあれば、銀行員をすぐに辞め、現在、大学院に通いながら法律事務所で弁護士の見習いをしている身。職を転々としており、今の年収も500万円ほどと言われています」(同)

 降嫁の際、「元皇族」に相応しい品位を保つため、約1億3000万円の一時金が拠出されるが、過去を振り返れば、嫁ぎ先は旧家や名家出身者がほとんど。唯一、そうではない紀宮さまのお相手、黒田慶樹さんもお堅い公務員である。

 皇室ジャーナリストの神田秀一氏が言う。

「皇族に限らず、結婚は経済的な面も含め、家庭を築いていくことが出来るかが判断基準となります。今回の会見後も、その点についての不安は解消されないままでした。皇室の新しい価値観の象徴として、完全な恋愛結婚というのは悪いことではないと思いますが、これまでと比べ、不安を感じてしまいます」

 案ずるより産むが易し、とも言うが……。

週刊新潮 2017年9月14日号掲載

ワイド特集「秋の鹿は笛に寄る」より

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