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「オウム麻原」主治医の死刑囚、化学専門誌に初手記 サリン事件を回想
「ブラック・ジャック」に憧れて医師を志した男は、死を待つ独房で何を思うのか。オウム真理教13名の確定死刑囚の「Xデー」が迫っている。その中の1人、麻原彰晃の主治医だった中川智正(54)が、化学専門月刊誌に初の手記を寄せた。
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〈当事者が初めて明かすサリン事件の一つの真相〉
そう題された6ページの手記が載ったのは、月刊「現代化学」誌の11月号である。
中川はオウム犯罪の中で極めて重要な役割を果たした人物だ。坂本弁護士一家殺人、松本サリン、地下鉄サリンの「三大事件」のいずれにも関わり、罪に問われた事件数は11件と麻原に次ぐ。...
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東京新聞編集委員の「独白本」に正男が抱いた「恨」の念
〈私と家族に対する懲罰の命令を撤回してほしい。私たちは行く場所も逃げる場所もない。逃げ道は自殺だけだ〉。金正男氏が金正恩にそんな内容の手紙を出して許しを請わざるを得なくなったきっかけの1つとなったのが、2012年に東京新聞の五味洋治編集委員が上梓した『父・金正日と私 金正男独占告白』だ。正男氏が五味氏に抱いた「恨(ハン)」の念は相当なものだったようで……。
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2月17日、金正男氏が暗殺されたことを受けて会見した五味氏はこう述べた。
「金正男氏には、私がこれまで積み重ねてきた取材、Eメールについて、本にしてもいいかということについては許可を受けています。...
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