「茂木敏充」経済再生相、香典でも公選法違反 手帖配布につづき

政治 週刊新潮 2017年9月7日号掲載

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 イランのホテルで、乾燥した暑さに耐えかねてスイカを頼んだ人がいた。ボーイ君が「ヘンダワネ」と連発している。際どい日本語にして女言葉……何のことはない、ペルシャ語でスイカをヘンダワネというのだと、『ことばの歳時記』(新潮文庫)が教えてくれる。スイカが心地よく喉を通らないヘンダワネな夏、これまたヘンダワネな弁明を続けた選良が、他ならぬ茂木敏充経済再生相(61)である。衆議院手帖の無償配布に続き、香典でも公選法違反が露見、嘘の再生速度は2倍、3倍と拍車がかかるばかり。

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「茂木のところは、足利・佐野・栃木の各事務所に詰める秘書らが、後援会の関係者のご不幸について新聞の訃報欄をチェックしています。事務員が香典を用意してくれて、それを茂木の代わりに持っていく。金額は5000円であることが多かったですね」

 と、さる茂木事務所関係者。一般的な社交の程度を超えない限り、政治家本人が香典を渡したとしても罰則はない。しかし、この「秘書などの代理人が出席する葬儀や通夜の香典」は、総務省のみならずどの選挙管理委員会でも公選法違反の典型例として例示されているものである。

「ある程度は地元秘書の裁量に委ねられていますが、有力者や大物だと東京の秘書を通じて茂木本人に“お伺い”を立て、1万円になることもあります」(同)

 実際、地元後援会の面々に当たってみると、

「茂木さんの秘書はお通夜なんかの時に香典は持ってきてくれますよ、でも金額が5000円と少ない。普通は1万円じゃないですか。年寄はズケズケと言うから、“香典返しだけは一人前に持っていくんだな”って、その秘書さんを笑ったりするんです」(Sさん)

「普通の後援会員の家族に不幸があった場合、秘書は5000円を持ってくるけど、すこし偉くなると1万円とかになる。芳名帳には、『茂木秘書◎◎』って書いてたな。本人は通夜、葬儀に来ないね。忙しいから。香典は問題ないんだろ?」(Kさん)

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