亀梨「阿久悠物語」 視聴率25・6%でも“蛇足”で興醒め

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

「いくら阿久さんを主役にしたドラマだからって、亀梨じゃあ二枚目過ぎる。阿久さん賛歌になるんだろうと期待せずに見始めました」

 とは音楽評論家の富澤一誠氏である。

 8月26日に「24時間テレビ40“愛は地球を救う”」内で放送されたスペシャルドラマ「時代をつくった男 阿久悠物語」のことだ。

 作詞家・阿久悠の半生を描いたドラマで主演はKAT-TUNの亀梨和也(31)。写真の通り、その風貌は大きく異なる。

「それが、よく出来ていた。ナベプロに対抗して、自分たちでスターを拵(こしら)えてしまえと『スター誕生!』を作った話には、阿久さんと当時の日テレの気概を感じたし、フォークソングにヒットを奪われて葛藤するところなど、ただの成功物語で終わらなかった」(同)

 当時の映像や、懐かしのヒット曲も多く使われ、ドラマの平均視聴率も25・6%を記録。24時間テレビのドラマの中で歴代3位の高視聴率となったのだが……、

「最後の最後がいけない。阿久さんが亡くなってから見つかったという詞につんく♂が曲をつけたっていう、あの歌で興醒め。あざとく感じて、蛇足でした」(同)

 ドラマに続き亀梨はじめ五木ひろし、八代亜紀、ピンク・レディーの増田惠子、柏原芳恵、松崎しげるらが唄ったのだが、本当に歌手か?と思うほどの出来映え。ネット上でも“放送事故”といった感想が飛び交った。

「あれって、みなさんのスケジュールがなかなか合わず、当日に武道館から汐留の日テレのスタジオに移動して貰って、1〜2回練習しただけで録(と)ったもの。たしかに局内でも、蛇足だったという声が多かった」

 とは関係者だ。そこまでして入れなくても……。

「だけど阿久さんの詞に、喉頭ガンで声帯を全摘出したつんく♂さんの曲がなかったら“愛は地球を救う”24時間テレビが成立しないんです」(同)

 日テレの気概はいまいずこ?

週刊新潮 2017年9月7日号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。