「安倍チルドレン」魔の1回生? 愛媛補選候補が2度の“できちゃった婚”に答える

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麻生氏は問題ナシの認識

 一連の答えを聞いてお分かりだろうか。そう、寛樹氏は自分に甘い人なのである。うーん、これじゃ、地元の自民党関係者が呆れるのも仕方あるまいが、

「当初、寛樹さんは今度の補選に出るつもりはなかったんです」

 と、徹氏の元後援者が教えてくれる。

「彼には女性問題もあったし、政治家になるには勉強する必要がある。徹さんの死後、徹さんの有力後援者から、市議や県議をやって、それから国政を目指せばいいとアドバイスされ、本人もそうするつもりだった。ところが、4月の偲ぶ会で麻生さんから突如、後継指名され、急にその気になっちゃったんだ。ある後援者は、“あいつは日替わり弁当だ”とぼやいていました」

 県連の幹部たちは、7月初め、麻生大臣に寛樹氏の女性問題を報告したという。

「その際、麻生さんは『再婚している人はいくらでもいる』と、問題ナシとの認識だった。そして、徹さんの後援会会長を務めた新居浜の財界人に、麻生さんは直々に電話。今度は寛樹を応援してくれと頼みました。しかし、“それはできません”と、断られています」(同)

 麻生氏は、自分の派閥の議員を減らしたくないとの思いから、寛樹氏を後継指名したのであろう。昔から「臍下三寸に人格なし」とは言うが、ここまで下半身がちゃらんぽらんな人を出馬させるなんて、自民党は、やはり懐が深い政党である。もっとも世間では、これを「自民党の驕り」というのだけれど。

週刊新潮 2017年8月31日秋風月増大号掲載

特集「安倍チルドレン『魔の1回生』が誕生する! 『愛媛補選』自民党候補者のトラブルだらけの臍下三寸」

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