7割のママが納得し救われた 毎日の食事は“一汁一菜”でよかったんだ!

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 毎日、家族のごはんを作るのは本当に大変なこと。家にある材料で、主菜と副菜と汁物と栄養バランスを考えて、しかも子どもたちがお腹をすかせて待っているから30分以内で作るとなると「面倒くさい」とため息と共に口に出てしまうのも仕方がない。

 株式会社マイナビが運営する社会人女性向け情報サイト「マイナビウーマン」は、「働く女性のマインド調査」を発表。今回は「丁寧な暮らしの行方」と題して、「マイナビウーマン」会員の働く女性302人を対象にアンケート調査を実施した。

 すると、過半数が「丁寧な暮らし」に憧れるものの、実際に「できている」と答えたのはわずか12.3%。また、日々の暮らしの中で「ちゃんとしなきゃ」のプレッシャーを感じているかという質問には、約4割となる38.4%が「感じている」と回答し、37.4%の人は「それらのプレッシャーから解放されたい」と答えた。さらに「解放されたい」ことの第3位になった料理については、約7割の女性が「一汁一菜」に興味があると回答し、実際に取り入れている女性は10.3%に及んだ。

「一汁一菜」とは、料理家・土井善晴さんが提唱する、毎日の食事は、ご飯、味噌汁、漬け物の一汁一菜でいいという食スタイルだ。

 その7割の女性が興味ある「一汁一菜」が日々食事を作り続けなければいけないママたちのなかで、「救われる」「助けられた」と話題なのだ。2017年8月現在、Instagram上では1万件近くの「#一汁一菜」写真が投稿されている。

イライラすることが減った

 土井善晴さんは、「一汁一菜」について、こう語る。

《毎日三食、ずっと食べ続けたとしても、元気でいられる伝統的な和食の型が一汁一菜で、考えずにこれでやろうと決めればいい。

 食事を一汁一菜にすることで、食事作りにストレスがなくなり心に余裕がうまれる。それは決して手抜きではない。

 味噌汁は具だくさんであればおかずを兼ねることになる。具は何をいれてもOK。肉は少し、野菜は多めにいれるとバランスがよく、前日の残りの唐揚げを野菜と煮込んでもいい(!!)。

 一汁一菜にすれば今日のおかずは何にしようと悩まずにいられ、心身共に健康でいられる》

 この言葉を聞いた都内在住のワーキングママのMさん(4歳娘・2歳息子)は本当にホッとしたという。もともと料理が好きではなかったけれど、子どもが生まれてからはきちんとした母の料理を食べさせてあげたいと主菜、副菜、サラダ、味噌汁とがんばっていたそう。でも仕事が忙しいとできあいのお惣菜を買ってくる日もあり、罪悪感でいっぱいだったという。仕事帰りの電車の中で「今日は何にしよう」とメニューが思い浮かばないのでクックパッドをチェックして今日の献立を考えるのが日課となっていた。

 でも一汁一菜を取り入れるようになったことで肩の力が抜け、子どもにイライラすることも減ったという。「最初は子どもから『え?これだけ?』と言われましたけどね(笑)。余裕がある日は一汁一菜に魚か肉をつけています。子どもたちも慣れてこういうものなんだと思うようになりました」とM さん。

 一汁一菜で、心身の健康を手に入れたMさん。Mさんのような働くママだけでなく、遅くまで仕事して、家に帰ってから料理する気にもなれない、なんていう1人暮らしの人も、“一汁一菜”を試してみたら良いかも。

デイリー新潮編集部

2017年8月20日掲載

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