上場「メルカリ」創業者のサクセスストーリー いたちごっこの問題出品

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「現金」「制服」「ソシャゲアカウント」

 ところが、好事魔多し。メルカリが人気になってくると、隠れていた問題も明らかになる。たとえば現金の出品だ。

〈紙幣5枚 即日発送 6万円〉

 1万円札5枚を6万円で売るとは、普通に考えればあり得ないが、これは目先の現金が必要な多重債務者を狙ったもの。クレジットカードのショッピング枠を使わせ、差額を得るのが目的だ。問題ありと報道され、慌てたメルカリは現金の出品を禁じたが、今度はチャージ済みのSuicaカードが出品されるなど、いたちごっこ。

 この他にもブルセラ愛好者を相手にした制服やゲーム会社が禁止しているソーシャルゲームのアカウントなど、問題のある出品が続々と明るみに出る。同様の問題はヤフーなども抱えているが、メルカリが狙われたのは登録が簡単で匿名性が高いことと無縁ではない。

 ***

(下)へつづく

週刊新潮 2017年8月10日号掲載

特集「『援助交際』の温床でブラックマーケット化! 時価総額1000億円超 『メルカリ』上場は是か非か」より

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