「蓮舫」電撃辞任 退陣を仕掛けた安住淳の“ちびっこ”的いじめ

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“受けるな”

 代表に選ばれて1年も経たないのに、梯子を外されてしまった蓮舫代表。

 実は、これこそが安住代表代行の仕掛けだったというのだ。

 党関係者が続ける。

「安住さんが予め、岡田さんや玄葉光一郎前選対委員長といった幹事長ポストを要請される可能性がある幹部に、“オファーがあっても受けるな”と、言って回っていたんです」

 何故、そんな行動に出たかと言うと、

「安住さんはかねてから、蓮舫体制のままでは党が瓦解すると、危機感を募らせていました。今、党内には離党予備軍が沢山いる。中には選挙に弱く、当選できればどこの党でもいいと考えている人もいますが、多くは共産党との連携などに賛同できないという保守系の人たち。彼らを思い留まらせるには、執行部を刷新し、党を方向転換させるしかない。それで安住さんは、代表降ろしに動いたんですよ」(同)

 もっとも、幾度となく仲間割れを繰り返してきたのが、民進党の歴史。代表を改めて、党が一つにまとまったことなどあっただろうか。

 先の全国紙デスクが言う。

「誰がトップに立っても、党の低迷を代表ひとりのせいにして反対運動を起こすのが、いつものパターン。今回の安住さんの“蓮舫包囲網”も同じです。確かに“党を守る”という大義のためだったのかもしれませんが、“ちびっこ的いじめ”と言われても仕方がありません」

 早くも党内では、9月の代表選に向けた心理戦が始まっているけれど、自分たちの選択に責任を持つオトナにならないと、同じことの繰り返しなのだ。

週刊新潮 2017年8月10日号掲載

特集「咆哮と遠吠えが交錯する『永田町』人間動物園」より

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