試写会を粛然とさせた「蒼井優」七色の喘ぎ

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 公開までにまだ間はあるが、試写会が始まって早くも話題になっている映画が『彼女がその名を知らない鳥たち』(10月28日より)だ。

 沼田まほかるの同名ミステリーを原作に、『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』で、人間の裏側を描いた白石和彌監督がメガホンを取った、究極のラブストーリー――。

「不潔で貧相でストーカー気質の阿部サダヲ(47)、誠実そうに見えて薄っぺらな妻子持ちの松坂桃李(28)、出世のためなら女も平気で道具に使う竹野内豊(46)と出て来る男は全部ゲス。そのゲスたちと関係をもつのが蒼井優(31)で、阿部を嫌いながらも自分を養わせているという嫌な女。不愉快極まりない感じですが、妙な純情さがあって、試写会は徐々に静まって、まるで襟を正すかのように粛然とした雰囲気が漂ってくるんです」

 とは、とある映画評論家である。試写会で一体何が起こったのか。

「蒼井の喘ぎ声に聞き入ってしまいました」(同)

 美人というより、どちらかといえば般若顔で、身体だって痩せぎすだが?

「脱いでいるわけでもない。だけど、相手によって喘ぎ、よがりを七変化、演じ分けているんですよ。それがまた、信じられないほどリアルに感じられ、なおかつそのバリエーションの多さに圧倒させられました」(同)

 さすがは魔性の女、と感心するのは芸能記者。

「蒼井と言えば、出演者キラーの異名があるほどですからね。これまでにも岡田准一、大森南朋、鈴木浩介、堤真一、三浦春馬といった共演者たちとの熱愛が報じられており、現在はシンガーソングライターだそうです。岡田は、蒼井と同棲するためにマンションをリフォームしたところでフラれ、鈴木も彼女のために高級マンションのローンを組んだところで破局といわれました。相手が本気になったら、興味がなくなる性質なのかもしれません」

 それが作品に活かされたのか? あっはーん、うっふーん、なんてもんじゃない魔性の喘ぎを聞き比べ。

週刊新潮 2017年8月10日号掲載

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