日本映画界を振り回す「宮沢りえ」 大物ぶりがエスカレート

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 ステージママに連れられ、初々しいヌードを披露していたのは、遠い昔の思い出か。昨秋に公開された主演映画で名立たる映画賞を総ナメにした宮沢りえ(44)。今や、すっかり大物女優に変貌し、映画関係者らは、彼女の扱いにほとほと困り果てているというのだ。

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 余命宣告された風呂屋の女主人とその家族の物語を描いた映画「湯を沸かすほどの熱い愛」。ヒロインを演じた宮沢は、昨年から今年にかけ、日本アカデミー賞をはじめ合計7つの主演女優賞を獲得し、女優としての評価をさらに上げた。

 が、芸能記者によれば、

「昨年暮れに行われた日刊スポーツ映画大賞の授賞式では、彼女の会場入りする時間が二転三転。そのうえ、メイクや衣装選びに時間が掛かり、他の受賞者が集まる打ち合わせに遅れて不評を買っていました」

 この時の様子については本誌(「週刊新潮」)でも1月に紹介しているが、彼女の“大物ぶり”は、その後もさらにエスカレートしていたのである。

 5月16日に開催された「日本映画批評家大賞」授賞式でのこと。

「主演女優賞を受賞したにもかかわらず、宮沢はスケジュールの都合を理由に欠席しました。ところが、後になって、現在の“恋人”と言われるタレントとショッピングをしていたと報じられたのです」(同)

 ワガママを許されるご身分になったのかもしれないが、映画業界を振り回すのはそれだけではない。

■この部屋臭いわ!

 さる映画関係者が言う。

「プロモーション活動の時も、大変だったようです。バラエティ番組に宣伝を兼ねて出演した際に、彼女の出番が待たされた。すると突然、怒って“他に予定があるから帰る!”と、騒ぎ出したのです」

 テレビ局のスタッフが、なだめて鎮まったというが、他にこんな話もあった。

「収録の為に用意した控室に入ると、“この部屋臭いわ。何なの!”と始まった。彼女が目を見開いて怒鳴っていたので、映画会社の担当者は縮こまっていましたよ」(番組スタッフ)

 これでは、天狗になったという他あるまい。しかも、別の関係者は、

「邦画界では、今一番起用したい女優なのですが、彼女に出演オファーを持って行っても、出るとも出ないともなかなか返事をくれないのです。本人は、脚本を吟味しているのかも知れませんけど、主演が決まらないので、それ以外のキャスティングも塩漬けです」

 そんなことから彼女の秋以降のスケジュールは空白というのが実情のようだ。

「返事をせずに現場が困るのはいただけませんが、所属事務所の意向で駄作に出るよりはよっぽどましです」

 と言うのは映画評論家の北川れい子氏。

「勝手な行動が許されるのは、彼女を映画業界が認めつつあるからでしょう。私は彼女がそこまでの存在だとは思っていませんが……」

 前出の関係者が言う。

「3年前に“りえママ”が亡くなり、彼女をコントロールできる人がいなくなったことがすべて。こんな態度で仕事をしていれば、いずれは業界から干されてしまいかねないですよ」

 大物ならば何でも許される、そんな単純な業界でないことを、まだまだご存知ないようで……。

ワイド特集「正邪の『昼顔』」より

週刊新潮 2017年7月6日号掲載

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