公用車で保育園 「金子恵美」をかばう総務省の二転三転

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■総務省は“あり得ない”

 さて、金子氏の見解やいかに。

「公私混同しないようにしていますけどね。いつも同行している総務省の秘書官さんもそれはすごく意識していて、ここは(公用車を使っては)ダメですと仰(おっしゃ)います。確かに母も公用車で送りました。秘書官さんから『どうぞ』と言われたんです」

 秘書官、すなわち総務省サイドの判断で、公用車での保育園送迎および母親同乗を認めてもらっていると言うのだが、同省に確認してみたところ、公用車に関する窓口の会計課管理係の担当者は、

「公用車の使用は、当然のことながら公務に限定しています。自宅から子どもを乗せる、そんなことはあり得ないですよ。公務ではありませんので。途中の保育園で子どもを降ろす? ないです。家族を乗せること自体ダメでしょう。そんな人、いないと思います」

 金子氏が実際にやっていると告げると、

「えーっと……。運転手の日報にはそうしたことは書かれておらず、詳細は把握していないのが実情です。そういう使い方は、承知していませんでした」(同)

 という返事が返ってきた。

■180度翻った回答

 ところが金子氏本人は、本誌(「週刊新潮」)発売日である6月29日の自身のブログで、掲載した総務省の見解について、

〈そのような回答はしていないことを確認しています。総務省の考えでは、「公務を行う場所と保育園が同じ」「総務省への経路上で家族を乗せている」ため、運用ルール上問題はないとしています〉

 と、総務省と擦(す)り合せた上で、自身の行動に問題はなかったと主張している。

 つまり記事が出た後に、総務省は当初の回答を180度翻したわけだ。

 その結果、本誌の記事が“捏造”ではないかという意見までが、ネット上を中心に流布され、“新潮は働く母の敵である”といった謂(いわ)れなき批判さえ巻き起こっている。

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