百田尚樹「私の発言のどこがヘイトなのか」 講演会反対グループの正体

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■恣意的なヘイト認定

 彼らのデータベースはネットで見られるので、興味のある方は覗いてみてください。なぜこれがヘイトスピーチになるのかと首を傾げるものばかりです。彼らの最終目的は何なのか、今のところは不明です。

 ただ、今回の講演中止運動から分かったのは、彼らが「差別反対」「ヘイトスピーチ反対」を錦の御旗としていることです。しかし差別やヘイトの定義は難しいものがあります。先に挙げた私の発言を見てもわかるように、彼らのヘイト認定は実に恣意的です。

 気をつけるべきは、ARICは自分たちが「差別主義者」と認定した人物は、発言を封じられて当然だと考えていること。そこには哲学者・ヴォルテールの有名な言葉、「私は君の意見には反対だが、君が発言する権利は命をかけて守る」という精神はどこにもありません。

 ARICや彼らに賛同する人たちは、今後、「言論の自由」や「表現の自由」を口にする権利はないと思います。

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