「五輪400億削減はインチキ」に小池都知事が怒髪天 質問議員が語る

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 次なる「小池劇場」の大舞台は、東京都議会議員選挙だ。座長たる小池百合子都知事は観客集めに余念がないが、6月7日に閉会した都議会では緊急動議を突き付けられて大わらわ。議会質問で痛いところを突かれ、ご立腹だったという。

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都民を欺くなかれ

「豊洲」と「五輪」が活躍の場である小池知事なのに、自ら率いる「都民ファーストの会」の人気に水を差したのは他でもない、市場移転を巡り“決められない知事”との評判が立ったことだ。

 一方、3年後の開催を控えた東京五輪では、競技会場の変更を巡って、すったもんだの末に「400億円の費用削減」を実現したと胸を張っていたのである。

 ところが、だ。6月5日の都議会文教委員会では、その「費用削減」にも疑念の声が上がった。

 都政担当記者によれば、

「通常、本会議でない文教委員会に知事が出席するのは異例で、今回は都議から緊急動議を突き付けられ渋々登壇しました。小池さんの表情は硬いまま。煮え切らない答弁で、サポートする事務方からはどよめきの声が聞こえたほど。終了後は役人たちが慌てて退室し、小池さんは怒髪天を衝く様子だったそうです」

 知事が怒るほど触れてほしくない質問をしたのは、自民党の川松真一朗都議だ。

 ここで議事録からその質問を抜粋してみよう。

川松氏「年末に知事から『コストは400億円削減できた』とお話がありました。けれども、その実態というのは『予算費の削減や環境投資の削減である』という指摘が多方面から寄せられています」

「コスト削減」と言えば聞こえはいいが、そこにはカラクリがあったのである。

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