小泉進次郎、内閣改造の目玉に 党本部の包囲網

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 もはや、逃げられない?

 8月にも行われる予定の内閣改造の目玉として、小泉進次郎農林部会長(36)の名前が上がっているのだ。

 自民党中堅議員の話。

「進次郎さんはこれまでも何度か、彼の人気にあやかりたい安倍さんから内々に打診を受けてきました。しかしその都度、“今取り組んでいる課題に邁進したい”と断り続けてきたんですが……」

 もっとも、それはあくまでタテマエのお話で、

「彼の人気の理由は、父親譲りの歯に衣着せぬ物言い。誰だろうと、おかしいことはおかしいと言えるのがウリです。しかし、入閣してしまえばイエスマンにならざるをえない。自分のイメージに傷が付くのを避けたいというのがホンネ」(同)

 ところが今回は、入閣要請を拒めない状況になりつつあるのだという。

 政治部デスクが言う。

「進次郎さんの地元、横須賀市の市長選挙(6月25日投開票)です。自民党推薦の候補はこれまで2連敗中で、今回も負けるとなると“選挙に弱い進次郎”と言われかねない」

 そこに目を着けたのが、他ならぬ自民党本部だ。

「一市長選にもかかわらず、党本部のあちこちに進次郎さんが推す候補のポスターが貼られていますし、国会議員も多数投入されています」

 さらには、

「国政選挙ばりの情勢調査まで行い、選挙を全面的にバックアップしています。ここまでやるのは異例中の異例です」(同)

 党本部に恩を売られたわけだが、入閣を拒めない事情は、市長選だけではない。

「彼が今全力で取り組んでいるのは、幼児教育を無償化するために社会保険料に上乗せする“こども保険”の導入です。この案、党内ではいまだ反対派も多いんですが、安倍さんは進次郎案を推している。『君が旗振り役になって進めてほしい』と、厚労相のポストでもチラつかされたら、断ることは不可能でしょう」(同)

 “包囲網”は確実に狭まっている――。

週刊新潮 2017年6月29日号掲載

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