藤井四段の礼儀正しさ 引退のひふみんが絶賛「欠点がひとつもございません!」

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藤井聡太四段

 20日に行われた竜王戦6組昇格級決定戦で破れ、同日付で現役引退が決定した加藤一二三九段(77)が21日放送の「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)に出演した。加藤九段は史上最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)の印象を語った。

 加藤九段の引退を受け、藤井四段は昨日コメントを発表した。
「加藤先生、長い間お疲れ様でした。先生と対局し、その迫力ある指し手を体感できたことは僕にとって大きな財産になると思っています。ありがとうございました。これからも様々な方面でご活躍される事を楽しみにしています」

 番組でこのコメントを見た加藤九段は「温かいコメントで感謝します。あの若さでよくこんなこと言えますねえ」と感心しながら感謝をあらわした。そして対局時の藤井四段の印象について語りだした。

 昨年12月24日に行われた藤井四段のデビュー戦の相手を務めた加藤九段は、対局の最中おやつとしてカマンベールチーズを食べはじめた。藤井四段はそれを見たうえで、一間おいてからチョコレートを食べだした。

 加藤九段はその振る舞いを絶賛。「彼が先にチョコレートを食べてもなんらマナー違反ではない。だけど彼は私が食べ始めるのを待って、ちゃんと間合いを計ってて、先輩に敬意を表した。彼は将棋も強い、才能豊か。マイペースで大胆でよろしい。しかも礼儀正しい。藤井四段には欠点がひとつもございません」と藤井四段が礼儀正しい名棋士だと絶賛した。

 また藤井四段の強さについては「作戦がうまいと思いました。胸がワクワクするような良い将棋を指します」と解説した。

 現役引退後にやりたいことは、と問われた加藤九段は「山とあります。将棋を教えます、本を書きます、テレビの出演があります、講演があります。本の出版はこれから大変なんですよ。これから一年間で15冊書くことになってます。大変ですよ!」と充実した引退後の計画を明かした。

デイリー新潮編集部

2017年6月21日掲載

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