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風邪かと思ったら…猛威を振るう「誤嚥性肺炎」早期発見法

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週刊新潮 2017年6月29日号 
2017/6/22発売

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 ひたひたと忍び寄り、最愛の人を容赦なく奪っていく……。忌まわしい病に抗う手立てはないのだろうか。それには、敵を知り尽くすしかあるまい。

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初期段階でわかりやすい症状が見られないことが多い(写真はイメージ)

 呼吸器疾患が専門の大利昌久医師(おおり医院院長)が言う。

「肺炎は通常、発熱や咳、痰などの症状が思い浮かびますが、厄介なことに誤嚥性肺炎においては、初期段階でわかりやすい症状が見られないことが多いのです」

 それゆえ、気づいた時には手遅れというケースも多々あるという。

「原因不明の倦怠感など、非常にあいまいな症状の場合があり、単なる風邪だと勘違いしてしまいがちで判断がしづらい。ですから、特に高齢者の場合、わずかな体調の変化に気づくことが重要になってきます」

 例えば、

「食事中に頻繁に咳き込む、喉が常にゴロゴロ鳴っている、唾液が上手く飲み込めないといった症状が続く時は疑うべきです。とりわけ脳梗塞などを経験したり、神経系疾患の方、また寝たきりで胃液が逆流しやすい方、そして睡眠薬を常用していたり、歯周病や虫歯のある方は要注意です」

 その上で、最大の誘因となる嚥下障害については、次のような症状が認められるというのだ。

「原因不明の発熱や食欲減退、食べ物の好みが変わる、あるいは食事に時間がかかるようになったり、食後に声が嗄(か)れる。こうした症状があれば病院での検査をすすめます。誤嚥性肺炎はいったん発症すると自然に治すことは難しく、専門的な治療が必要になります」

■言語聴覚士が重要

  • 週刊新潮
  • 2017年6月8日号 掲載
  • ※この記事の内容は掲載当時のものです

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