日本ダービーも制覇のルメール騎手 “荒稼ぎ”5月の家計簿

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クリストフ・ルメール騎手
(Cake6/Wikimedia Commons)

 今、ルメール騎手ほど“神ってる”という言葉が似合う男はいないだろう。なんせ、ヴィクトリアマイル、オークスに続き、日本ダービーと3週連続でGIを制したのだ。

「ダービーでの、あの手綱さばきは惚れ惚れしました」

 とは、スポーツ紙デスク。

「超スローペースの展開にいち早く気付き、序盤で後方からスーッとあがっていった。その後いったんペースを落とし、最後の直線でまた伸びたんです。鮮やかの一言」

 実はこの日、12レースの目黒記念(GII)でも優勝。

「私はむしろ、そちらで勝ったことに驚きました」

 と、今年のオークス馬を生産した社台ファームの代表、吉田照哉氏は言う。

「ダービーで乗った馬は2番人気でしたが、目黒記念では8番人気の馬ですよ。彼の実力は間違いないと確信しましたね」

 強さの秘密はというと、

「馬に負担をかけずに、正確に走りやすいコースを選んで乗るのがものすごく上手い。私も馬主として、自分の馬に乗ってもらうときは、騎手にいろいろ言いたくなるんだけど、彼の場合、何も言わなくても私が思っていた通りに走るんだよ。天賦の才でしょうね」(同)

 稀代のジョッキーがこの5月に荒稼ぎした額は、重賞賞金だけで2000万円を超える。

「フランスでもトップジョッキーだったわけだから当たり前の結果。ただ、ここまで日本人騎手と差があるとは思っていなかった。でも本人は本当に気さくないい奴でね、ライバルジョッキーともいつも楽しそうに話している。フランスから呼んだ奥さんと子供を京都に住まわせていて、家庭も安定しているし、非の打ち所がない男だね」(同)

 とりあえず、“ルメール馬券”だけは押さえるべし。

週刊新潮 2017年6月8日号掲載

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