「猪瀬直樹」元都知事が語る“計126歳熟年恋愛”の夢はコラボ本

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作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏

■「若く見えるだろ?」

 猪瀬氏は13年に前妻を病で失っている。また蜷川さんも3年ほど前に離婚を経験。ともに独身ではあるものの、今さら燃えるような恋という歳でもなさそうに思えるが、暖炉の火の勢いをさらに強くしそうなアツアツぶりで猪瀬氏は続ける。

「一緒に遠出することもあるよ。去年の夏は軽井沢に行ったし、箱根で1泊なんてことも時々ね。最近だと、彼女に誘われて国立新美術館でやっている草間彌生展を見てきた。そういえば、ミュシャ展にはまだ行けてないな。今日これから、彼女を誘って行こうかな」

 はい、ご馳走様。

「高齢化が進んで、奥さんや旦那さんを亡くしてから数十年生きるという人も多くなってるよね。だから年齢を気にする必要はないと思うんだ。それに、俺は若く見えるだろ? ランニングもするんだけど、やっぱり『何歳に見えるか』が実年齢と言っていいんじゃないかな。本も書いてテレビにも出て、まだまだ現役で、そもそも僕の場合、歳を取ってからの恋愛とは考えていないんだけどね」

 と、高齢者への「恋愛指南」もしてみせる猪瀬氏。再婚については、

「僕らは作家と画家だから、芸能ジャーナリズムに乗っかっちゃうのはちょっと違うと思うんだよね」

 こう照れながらも、再度足を組み直して腕も組み、指を顎(あご)にあててキメつつ、

「まあ、いずれは籍を入れることになると思うよ」

 そして、燃え盛る恋路の夢をこう語るのだった。

「今後、彼女と仕事でコラボレーションできるといいね。僕の本の表紙を彼女に描いてもらうとかさ」

 カバンから、愛が溢れてはみ出てる。

ワイド特集「女と男の『劇場』」より

週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号掲載

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