四つ巴「六代目山口組」「神戸山口組」「任侠団体山口組」「警察」それぞれの思惑

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■代紋バッジ

 いずれにせよ、山口組が六代目山口組と神戸山口組に分裂してから1年8カ月余り。今度は神戸山口組が割れたことにより、世に3つの山口組が存在することと相成ったのである。

「彼らは菱の代紋の威力を肌で覚えている。今回の任侠団体山口組なんて、コピーのコピーのコピーみたいなもんですやんか。それでも山口組の冠を外さないのは、菱の代紋にそれだけ威力があるからです」

 そう話す六代目山口組直系組長が憤慨しているのは、4月30日に行われた任侠団体山口組の記者会見の内容ではなく、その場にいた池田氏らの背広の胸にプラチナ製の代紋バッジが輝いていたことである。それは本来、山口組の直系組長だけが装着できるものなのだ。

「山口組のプラチナのバッジ、親分からもうたバッジいうんは、そんな簡単なもんやないですよ。血ぃ流し、苦労して、さらに運がなかったらもらえへんのです。あれを掴むためにワシら人生かけてきた。それをあんなやつらが……。何が腹が立つって、これくらい腹立つことはないで」

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