ノブコブ吉村がピース又吉から10年以上“借りパク”しているもの

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 5月14日、TBSラジオで放送された特別番組『又吉直樹~イヤホンで聴くラジオ』で、平成ノブシコブシ・吉村崇が、ピース・又吉直樹からあるものを“借りパク”していることを告白した。

 同期の2人は毎年お正月には一緒に海外旅行に行くほど親交が深く、ラジオではそんな仲の良い2人だからこそ出来る秘蔵エピソードが飛び出した。二人は親しくなった18歳のころに思いを馳せ、又吉が吉村に貸した小説についても話が及んだ。

 又吉は「吉村くんに、しょうもないと思われたくないから、自分がすごい好きな小説を渡した。吉村君に『こんな面白い小説知ってるのすごいね!』って言われたくて、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』ってのを貸して、ドキドキしながらどんな感想をくれるのか待っていた」と当時の心境を吐露した。しかしドキドキとは裏腹に吉村からの感想はなかった。半年たって吉村の家に遊びに行ったところ、机の上に『若きウェルテルの悩み』が置いてあり「読んでくれたんや」と思ったら、17Pにしおりが挟まっていたと笑った。

 吉村は「何が書いてあるのか分からなくて、そこから小説が嫌いになった」とぼやく。「その後にも、俺を(読書に)復帰させようとして勧めたのが三島由紀夫の『金閣寺』。俺もう全く分かんなかった。文字も堅いし、何かいてるかわかんないし、いつの時代かもわかんないし、俺の知ってる金閣寺と違うわけよ」と後日談も披露した。そして「未だに家にあるよ、『金閣寺』」と白状し、「返してもらっていいかな」という又吉の言葉に「返さないよ、あれは、俺のもんだよ、一生かけて読むって決めてるんだから」と宣言した。

 そんな“小説嫌い”の吉村だが、友人の『劇場』は、文芸誌『新潮』4月号掲載時に、いち早く手に入れて読んだという。売れない劇作家・永田の不器用な恋愛や人間模様を描いた本作は、下積み時代の自分たちの姿に重なり面白かったと感想を伝えた。また永田にはどうしても又吉の姿を重ねてしまったと語り「こんなに劣等感もって、こんなふうに考えているの?って心配になった。お前そんなことないよ、頑張ってくれよって励ましながら読んだ」と又吉への思いを露わにしていた。

デイリー新潮編集部

2017年5月17日掲載

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