住友銀行の天皇「磯田一郎」会長 弱点を形成したマザーコンプレックス

ビジネス週刊新潮 3000号記念別冊「黄金の昭和」探訪掲載

 磯田一郎には、こんなエピソードが残っている。行内の行事で、役員が横に並ぶ機会があった。磯田はまだ常務で、同期の常務と一緒だった。磯田の方が先任で、同期は2番手。けれど事務局の手違いで、2番手の同期が磯田の上席になってしまった。磯田はおとなしく座っていたが、行事が終わると“爆発”した。順番を間違えた事務局の課長は、磯田から激しく叱責され、“歩くのもままならないほど”のダメージを受けたという。

 磯田の側近だった旧住友銀行の元役員はこう語る。

「磯田さんは負けず嫌いで、地位にこだわり過ぎる面があった。

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