自民“プレミアムフライデー”政治塾 小池塾を意識?

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プレミアムフライデー

 全く盛り上がりに欠けていた第1回から早1カ月。

 先月31日、2回目のプレミアムフライデーが訪れた。

 経済部記者の話。

「旗振り役の世耕さん(経産相)は当日の記者会見で、『今日は15時に退庁し、プライベートで買い物を楽しむつもりだ』と必死にPRしていましたが、この日はちょうど年度末で官庁も企業ももっとも忙しい日。『大臣はよほど仕事がないんだろうね』と呆れる記者もいました」

 先月よりもさらに話題にならなかったわけだが、同日午後、自民党本部では、プレミアムフライデーに合わせて政治塾が開講した。

 自民党担当記者が言う。

「女性局が企画した『プレミアム・ウィメンズクラブ』です。9月末までの毎月末金曜の16時から約2時間、政治への関心が高い女性を対象に、政治の基礎から政策まで女子会気分で学べるという企画です」

 会費は無料。初日の開講式には、70名が参加した。

 政治ジャーナリストが続ける。

「明らかに小池都知事の『希望の塾』を意識して始めたんでしょうが、あちらは4000人を集めている。スケールが違いますよ」

 小池都知事への対抗心は、出席した茂木政調会長の口から、意外な形で飛び出た。

「『安全と 言われてなおいざよいに 不安かもせり 時の方(かた)』という和歌を得意気に披露したのです。豊洲市場移転の判断を躊躇する小池都知事を皮肉ったものですが、分かり辛かったのか、参加者たちは一瞬キョトンとしていました。小池都知事と絡めればマスコミに取り上げてもらえると踏んだのでしょうが、プレミアムフライデー同様、ほとんど話題になりませんでしたね」(同)

“金曜日のから騒ぎ”はいつまで続くのか――。

週刊新潮 2017年4月13日号掲載

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