WBCの魔法が解けた? 巨人好調でも「小林誠司」「菅野智之」に不安

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■「WBCはまぐれ」

 加えて、WBC組にも懸念は募るという。大会前に丸坊主にし、ラッキーボーイとなった小林誠司は、

「入団当初から『ポスト阿部』と言われながら、これまで評価は高くなかった。それがWBCでは150点の出来。今後は少しのミスでも大会を引き合いに出され、手のひら返しの評価に苦しむことでしょう」(同)

 現に4月1日のゲームではミスが散見され、

「完全に元の小林に戻ったな、という印象です」

 とは、野球評論家の江本孟紀氏である。

「1日も二死満塁のチャンスで三振するなど、そもそも打てない選手。実績もないのになぜ騒がれたのか分からないし、盛り上げるエピソードとして坊主頭が話題にされただけでしょう。髪型がどうあれ、技術を身につけなければ野球は上達しない。WBCはまぐれだったということ。今回は、阿部が打ちまくって連勝したに過ぎない。チームはすぐガタガタになると思います」

 大舞台でかけられた“魔法”も、はや解けてしまったというわけで、エースの菅野に至っては、疲労のため開幕戦を回避する事態に。

 先のデスクが指摘する。

「シーズンを通じてWBCのように活躍できる保証はなく、『燃え尽き症候群』のような精神的な綻びが生じないとも限りません」

 野球評論家の張本勲氏も、

「WBCに出して故障されたら元も子もない。過去には松坂大輔が大会直後の4月に故障者リストに入ったし、ダルビッシュは初めて開幕敗戦投手になるなど、調子を崩した前例があります。菅野を出場させたこと自体、球団は考えが浅いと言わざるを得ません」

“盟主に名手なし”などと言われないよう――。

ワイド特集「秘中の秘」より

週刊新潮 2017年4月13日号掲載

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