WBCの魔法が解けた? 巨人好調でも「小林誠司」「菅野智之」に不安

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 国内で唯一「軍」を名乗り、かつ常勝まで義務付けられるとは、球界の盟主も大変だ。昨季は広島の独走を許した巨人が、開幕で好スタート。それでもWBC特需は去り、数多の不安が立ち込めて……。

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夢舞台は終わり……(写真はイメージ)

 オープン戦は勝率2割6分3厘と、12球団のしんがりを務めた「巨人軍」。戦地では名誉となるものの、グラウンドにあっては名折れと言うほかない。

 3月24日に開かれた激励会では、渡辺恒雄・読売新聞主筆も、こう痛打した。

〈ケガしちゃいかんと、由伸君(監督)は計算ずくで負けたんじゃないか〉

 フタを開けてみれば、31日からの開幕3連戦で中日を3タテ。とりわけ阿部は2試合連続決勝アーチなど大活躍で、君子ならぬ盟主豹変す、といった趣なのだが、ともかく道は長い。スポーツ紙デスクが指摘する。

「今季の巨人は不安だらけです。オフには陽岱鋼、吉川、山口俊、森福、そして海外からはカミネロにマギーと、即戦力になりそうな選手を片っ端から買い集めました。ところが陽も山口もいきなり故障。山口はずっと右肩が悪く、長期化必至と言われています」

 球速160キロ以上が武器の「新守護神」カミネロも万全ではないものの、

「澤村が開幕戦から外れてしまい、どんな状態であれ使わざるを得なくなった。楽天優勝に貢献したマギーも、4番候補とされながらオープン戦は1割台と散々。そのマギーと村田で三塁のポジションを争うのだから“億プレーヤーの飼い殺し”といった状況です」(同)

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