銀座「緊縛展」 客の半分は女性

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海外作家の出品も(ヴァニラ画廊公式HPより)

 心の奥に潜めていたものが、解(ほぐ)れつつあるのか。世の女性たちは「緊縛」に興味津々なようである。

 東京・銀座にあるヴァニラ画廊では、4月1日まで、緊縛画と写真を展示した「縄のあわれ」展を開催している。

 ギャラリーの広報担当者によれば、

「日頃からフェティッシュなテーマの作品を多く扱っていますが、最近、若手カメラマンから、緊縛をテーマにした作品を持ちこまれる機会が多くなりました。そこで新旧の緊縛作品を一緒に展示することで、時代の流れが見えてくるのではないかと、企画したのです」

 展示されるのは、緊縛画の先駆者である伊藤晴雨にはじまり、切り絵作家の小宮山逢邦といったベテランのほか若手写真家などによる作品の数々。なかには、ジャニーズ系のイケメン男子が縛られている作品もあって、いずれも、2万5000円〜5万円ほどで販売されている。

「SM系の展覧会は久々となりますが、従来のファンの他に、若い女性の方もいらっしゃいます。女性のお客様は増えていて、5割ぐらいが女性です。アート志向が強い作品もありますので、プレイに興味があるというより、未知の世界を美しい作品として見に来られるようです」(同)

 実際、会場を覗いてみると、もちろん男性の姿はあるのだが、確かに女性が目立つ。中年男性と一緒のワケあり風な女性もいれば、1人で作品に目を凝らす女性の姿も……。

 来場者の1人、IT系の企業で働くという30代の女性に聞くと、

「こちらには、たまに足を運んでいますが、いろんな表現の仕方があるなと思いました。おおーって、じっくり見てしまいました」

 もはやアブノーマルではなくなった?

週刊新潮 2017年3月30日号掲載

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