安倍昭恵が“圧力”支援のイベント、主催団体代表は「総理親族」「有力支援者子弟」

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■「最後まで支える」

 いずれにせよ、文科省サイドから聞こえるのは、

「昨年、昭恵さんに配慮した結果、失敗した」

 という後悔の声だ。今月27日と28日に予定されている第2回未来会議には文科省の後援はつかないが、昭恵夫人は相変わらず、公邸という「公の場」に主催者たちを呼んでは打ち合わせをさせ、未来会議の後押しをしている。また、前回と同じく会場に総理公邸を使えるように、現在、尽力しているという情報もある。

 この期に及んで、なにゆえ未来会議に、公人然として関わり続けるのか。昭恵夫人に連絡しても、梨のつぶてだったが、彼女は昨年12月には、本誌(「週刊新潮」)の取材にこう答えていた。

「陽平くんは主人の父の後援者のお孫さんでもあって、非常に頑張っているので応援してきました。遠縁といえば遠縁だと思います」

 と、総理夫人が公の力を使って支援すべきではない対象であることを認めながら、悪びれずに、続けた。

「陽平くんだけじゃなくて、誰に対しても、良いことをやろうとするときは、私は“利用していいよ”と言っているので。若くて名前がない人たちは、信用を得るためにはすごく努力をしなくちゃいけない。それはすごく無駄なことだったりもするので、私が信用のために使えるのだったら、使ってもらって全然いいと思っているんですね」

 かわいい子にこそ旅をさせることの見事な逆張りであるのはともかく、「利用していいよ」と言うが、なぜ昭恵夫人は利用するに足る存在なのか。それは、肩書に常に「総理」という冠がつく「公人」だからにほかなるまい。

 一方、斎木氏は、昭恵夫人との関わりや、前回の未来会議で勧誘ビラを配った件について尋ねたのに、

「本年度のプログラムは、現在検討中、企画中の段階で、決定し次第、参加者並びに関係者の皆様に、フェイスブック等を通じてお知らせする予定です」

 と、意味不明の回答を寄こした。

 昭恵夫人は今月9日にも、例の公邸での打ち合わせのあと、未来会議について、

「私ができることなら何でもするって約束しているし、最後まで支えるつもり」

 と、知人に明言している。だが、昭恵さん、なぜあなたの周囲に、斎木氏をはじめ人が群がるのか。それはあなたが、各方面に影響を及ぼし得る「公人」だからにほかならないと、お気づきにならないのか。

特集「親族に便宜! 総理公邸に呼び出し! 文科省に圧力電話する『安倍昭恵』は私人か!」より

週刊新潮 2017年3月23日号掲載

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